韓国のソウル市内は、地下鉄網が張り巡らされており、地下鉄に乗って大概の所には行けるようになっています。

また、ソウルからは市外へと続くさまざまな鉄道が出ており、たとえば仁川空港・金浦空港から空港鉄道でソウル駅へ、ソウル駅から各種鉄道に乗って地方各地へとと行くことができます。

そんなソウル市内には無数の駅がありますが、今回の記事では、ソウルで地下鉄や鉄道を利用するに際して覚えておきたい駅を6つほど紹介したいと思います!



지하철(강복)


ソウル駅 {1号線、4号線、仁川空港鉄道、KTX、京義・中央線}

~ソウルと地方各地をつなぐソウルの中心駅~

ソウル(서울)駅は、その名前のとおりソウル市の玄関といえる駅であり、仁川空港や金浦空港から直通する仁川空港鉄道(A'REX)の始点・終点となっています。

また、ソウル駅は、韓国高速鉄道(KTX)の始発駅にもなっており、KTXに乗って韓国の各地に行く起点となる駅でもあります。

この駅は、もともとは1925年に竣工した「京城(キョンソン)駅」で、その当時に建てられた赤レンガの駅舎は「文化駅ソウル284」という名称で、現在も残っています。日本の統治下にあった当時は、東京駅に次いで第2の規模だったといいます。その後、1947年に「ソウル駅」に改称されました。

現在のソウル駅には複数の鉄道や地下鉄が通っており、そのうちKTXが開通したのは2004年のことです。その後KTX列車の本数が増えたことにより、一部のKTX路線(湖南・全羅・長項線)の始発駅は龍山駅に変わっています。ソウル駅に仁川空港鉄道が開通したのは、さらに最近のことで2010年です。

近くの観光スポットとしては、ソウル路7017、ロッテマート、ロッテアウトレット、南大門(ナンデムン)市場などがあります。

ソウル駅は、まさにソウルと韓国を代表する駅なので、駅の利用の仕方などがコネストに詳しく紹介されていますね。



龍山駅 {1号線、KTX、ITX青春、京義・中央線}

~ソウル駅をサポートする第二のターミナル駅~

龍山(ヨンサン/용산)駅は、ソウル駅から地下鉄1号線に乗って2駅目の位置にある歴史ある駅です。韓国の新幹線ともいえるKTXの一部の路線(湖南・全羅・長項線)の始発駅となっていて、東京の品川駅のような印象がありますね。

この駅の開業はソウル駅よりも早い1900年です。ただし現在の大きな駅舎は、2004年のKTX開通の際に建てられたものです。

近くの観光スポットとしては、ショッピングモール「Iパークモール」、イーマート(emart)、龍山電子商店街があります。その他、龍山エリアには、国立中央博物館や戦争記念館も位置しています。

この駅もKTXの始発駅だけあって、コネストに詳しく紹介されていて参考になります。


光化門駅 {5号線}

~ソウル中心部にある景福宮への最寄り駅~

光化門(カンファムン/광화문)駅は、地下鉄5号線の駅で大きな駅ではありませんが、景福宮(キョンボックン)に行く駅として恵まれた位置にあります。景福宮に行く際には「景福宮駅」も利用できますが、初めての方には景福宮前の光化門広場も散策できる光化門駅の利用をお勧めします。

そんな光化門駅は、1996年の地下鉄5号線の開通とともに出来ました。

近くの観光スポットとしては、景福宮と光化門広場のほか、清渓川(チョンゲチョン)、徳寿宮(トクスグン)、ソウル歴史博物館と慶熙宮(キョンヒグン)などのスポットがあります。

また、光化門駅は李氏朝鮮の首都「漢陽(ハニャン)」の中心部にありますので、ここより数駅の範囲内には、李朝の歴史スポット、明洞、仁寺洞などの観光地が集中しています。


東大門駅 {1号線、4号線}

~東大門エリアを代表する駅~


東大門(トンデムン/동대문)駅は、名前のとおり、かつて漢陽に入るための東の門「東大門」があった場所に位置する駅です。光化門駅のあるソウル中心部より東方に少しだけ離れており、少し街の雰囲気が異なっています。

東大門駅は、地下鉄1号線の開通に合わせて1974年に出来ており、ソウル地下鉄の駅としては古い駅です。また、東大門は「興仁之門(フンインジムン)」とも呼ばれ、現在も門が残されていて、このエリアのシンボルになっています。

この駅のすぐ横には、もともと「東大門運動場」という1925年に建設された歴史ある競技場がありました。この施設は、2007年に役目を終え、現在は、東大門歴史文化公園(2009年)に姿を変えており、その敷地の一角に東大門運動場記念館があります。

その他の観光スポットとしては、その公園に隣接して東大門デザインプラザ(2014年)、東大門ファッションタウン、漢陽都城博物館などがあります。


弘大入口駅 {2号線、仁川空港鉄道、京義・中央線}

~ソウル西部の若者でにぎわう駅~


ソウル駅より西へ空港鉄道に乗って2駅ほど行くと、韓国の若者や観光客でにぎわう弘大入口(ホンデイック/홍대입구)駅があります。弘大(ホンデ)というのは「弘益(ホンイク)大学校」のことで、この韓国最高峰の芸術系大学のある弘大エリアは、ショッピングや飲食などが楽しめる若者の街です。クラブやライブハウスも多い「夜の街」としても知られています。

弘大入口駅は、もともと1984年に地下鉄2号線の駅として開業された駅で、その後、2010年に空港鉄道が、2012年に京義・中央線が開通しました。

弘大エリアは、街を歩きながらさまざまなショップやカフェに立ち寄ることもできますし、日中や夜を問わず遊べる、そんな場所です。


清凉里駅 {1号線、京義・中央線、京春線}

~ソウルの東へ向かう際に利用する第三のターミナル駅~

ソウル市から東方へ、そしてその先の江原道へ行くには、ソウル駅から鉄道に乗っていくこともできますが、清凉里(チョンニャンニ/청량리)駅は、ソウル市の東部にあってさらに東へと向かうときに利用できる駅です。

この駅は歴史が古く、既に1911年には、龍山駅を起点した鉄道路線上の普通駅として営業していました。その後、時代が下った1974年に地下鉄1号線が開通しています。

もともとの龍山駅ー清凉里駅をつないでいた鉄道路線は、現在は形を変えて、京畿道の東部へと向かう「京義・中央線(2014年開通)」として営業しています。また、清凉里駅からは江原道の春川市へ向かう「京春線」も出ています。

ただし、地下鉄から鉄道に乗り換える場合は、隣の「回基(フェギ)駅」を利用した方が便利だったりします。この駅を含め、清凉里駅-回基駅-上鳳(サンボン)駅という3つの駅は、ソウルから東方へ出かける時に利用するターミナル駅になります。

清凉里駅は乗り換えに利用することが多いですが、駅の周辺には京東(キョンドン)市場やロッテ百貨店もあります。清凉里駅は交通の要所ですので、コネストにも解説されていますね。




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