去る11月20日に、いよいよ2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会が開幕しましたね。日本も韓国も出場していますので、善戦が期待されます!

ところで韓国のサッカー代表チームといえば、10大会連続出場のワールドカップ常連国です。かつては日韓戦で、日本は韓国に歯が立たない時代もありました。

そう、韓国では、日本でのJリーグ設立より10年も早く、1983年にプロサッカーリーグ(現役のKリーグ)が設立されています。今回のワールドカップでは、韓国チーム選手26名のうち14名が国内組となっています。

そこで今回、この機会にKリーグについて、以下、まとめてみました!



K-LeagueSoccer
(原本へのリンク)


韓国サッカーのプロリーグ「Kリーグ」の歴史

Kリーグ(K리그)は現在の韓国プロサッカーリーグの名称で、もともとは1983年に「スーパーリーグ(수퍼리그)」という名称で始まりました。韓国も1982年までは実業団リーグと、実業団や大学連盟によるトーナメント大会が国内サッカーの主流だったといいます。

韓国のプロサッカーは5つのチームから発足し、その後リーグ名はいろいろと変わりましたが、発足して10年間ほどは5~8チームほどで年間リーグの試合が行われました。1986年に韓国は2度目のワールドカップ出場を果たすと、その勢いで、その後10大会連続出場を記録しています。

韓国からプロリーグ発足から遅れること10年、日本でも1992年に「Jリーグ」がスタートしました。その影響を受けて、韓国でも「Kリーグ」の名称が使われるようになり、1998年に正式のリーグ名称として使われるようになりました。

2013年には、下部リーグである「Kリーグ2」(現在の名称)も設立され二部リーグ制になりました。2020年には、セミプロサッカーリーグである「Kリーグ3・4」も設立されています。


Kリーグはどんなチームがある?

Kリーグのチーム数は、16チームあった時代もありましたが、2014年以降は、12チームで運営されています。

そのうち過去10年(2013年〜2022年)の優勝チームは、全北6回、FCソウル2回、浦項1回、蔚山1回となっており、近年は全北現代モータースが圧倒的な強さを誇っています。

Kリーグのチームは、韓国の各地に広がっています。各チームの公式スポンサーは、およそ半数が韓国の財閥系大企業で、そうしたチーム名には企業名が入っています。残りの半数は、ホームタウンである地方自治体が公式スポンサーとなっています。

2022年現在のKリーグの12チームは以下のとおりです!

クラブ名ホームタウン公式スポンサー加盟年度
浦項スティーラース慶尚北道浦項市POSCO1983年
金泉尚武FC慶尚北道金泉市金泉市2021年
蔚山現代FC蔚山広域市現代重工業1984年
FCソウルソウル特別市GSグループ1984年
済州ユナイテッドFC済州特別自治道SKグループ1982年
江原FC江原道(注)江原道2009年
全北現代モータース全羅北道全州市HYUNDAI1994年
城南FC京畿道城南市城南市1989年
水原三星ブルーウィングス京畿道水原市三星電子1996年
大邱FC大邱広域市大邱広域市2002年
仁川ユナイテッドFC仁川広域市仁川広域市2004年
水原FC京畿道水原市水原市2003年
(参考:ウィキペディア「Kリーグ1」)

注:江原FCのホームグラウンドは、春川総合運動場、陵総合運動場の2か所にある


KリーグとK2リーグのチームの入れ替えは?

Kリーグの年間成績で、最下位(12位)だったチームは、自動的に下位リーグである「K2リーグ」に降格します。代わりに、K2リーグの優勝チームと入れ替わります。

一方、Kリーグの11位だったチームは、K2リーグの2~4位チームとの入れ替え戦を行い、その結果によって、それらのチームの翌年度の所属リーグを決定します。


Kリーグの試合日程

現在、Kリーグは12チームですが、チームごとの年間試合数は38試合です(コロナ禍の2020年は、27試合)。一見、チーム数と試合数の計算が合っておらず、実は少し変則的な試合の組まれ方をしています。

Kリーグでは、各チームが、まず対戦相手の11チームと3試合ずつ(ホームとアウェイで2試合+どちらかでもう1試合)総当たり戦を行います(計33試合)。その後で、上位チームと下位チームに6チームごとに分かれて、対戦相手の5チームと、どちらかのホームで総当たり戦を行います(追加で計5試合)。

年間スケジュールは、3月頃に第1節が行われ、11月頃に最終節である第38節の試合が行われます。9か月間に38試合なので、ひと月あたり平均4・5試合が行われていることになります。


Kリーグの試合を観に行くには?

Kリーグの公式サイトから、Kリーグ・K2リーグの試合チケットを事前購入することができます。また、当日、競技場で、席があれば当日チケットを直接購入することも可能です。

ソウル在住の方は、FCソウルのホームタウンである「ソウルワールドカップ競技場」に行って、応援してみてはいかがでしょうか。

  • Kリーグの公式サイト(韓国語・英語)はこちら
  • コネストの試合観戦記(ソウルワールドカップ競技場)はこちら

Kリーグの公式サイト
K-LeaguOficial


おまけ:韓国の歴代ワールドカップの成績

  • 1954年:1次リーグ敗退(●●)
  • 1986年:1次リーグ敗退(●△●)
  • 1990年:1次リーグ敗退(●●●)
  • 1994年:1次リーグ敗退(△△●)
  • 1998年:1次リーグ敗退(●●△)
  • 2002年:ベスト4(〇〇〇、日韓ワールドカップ大会)
  • 2006年:1次リーグ敗退(〇△●)
  • 2010年:ベスト16(〇●△)
  • 2014年:1次リーグ敗退(△●●)
  • 2018年:1次リーグ敗退(●●〇)
  • 2022年:結果はいかに?




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