韓国では、矢を放り投げて筒に入れる伝統ゲームを、観光地や韓国ドラマの中で時々見かけます。この昔ながらの遊びを「投壺」といいます。誰でもすぐできるシンプルなゲームではありますが、今回の記事では、投壺について紹介します。
韓国の観光スポットにある投壺の道具
(原本へのリンク)
投壺(투호)とは?
投壷(투호/トゥホ)は、もともと中国の唐の時代に由来する遊びで、韓国には三国時代(4世紀から7世紀頃)に入ってきたと言われています。李氏朝鮮時代(1398年~1910年)には王朝の宮中や貴族階級である両班家庭でよく行われていた遊びでした。韓国の歴史ドラマでは、宮廷での祝い事などで投壺が行われているシーンが出てくることがあります。また、両班家庭で親戚たちが集まるイベントの際にも、屋内や庭などで女性や子供たちも一緒にこの遊びをしていたと言います。
韓国の伝統的な観光スポットでは、投壺のための矢と筒が設置されていることがあります。誰でも見たらすぐできるゲームですので、どこかで見かけたら遊んでみたら良いでしょう。
朝鮮時代に書かれた風俗画
投壺の遊び方やルールは?
投壺は、2人または2チームに分かれて、矢を投げて筒や壺に入った矢の数が多い方が勝つというシンプルなルールです。矢の入れる筒口の両側には2つの円形の輪っかが付いている場合は、それらのどこかに入れば点数になります(ただし、点数が異なることあり)。昔、投壺が行われていた時には、矢が入らなかった罰として、顔や額に墨を塗ったり酒を飲まされたりしたと言います。
ソウル市が作成した投壺の遊び方の説明には、筒から3~4m離れて、各チーム5本ずつ矢を投げ合って勝負を競い合うと紹介されていますね(参考:韓国語資料)。
投壺が描かれた昔の千ウォン札(1983~2007)

投壺の投げ方のコツ
何も考えずに矢を投げても、なかなか筒の中に入りません。その理由は、矢を投げると、放物線を描いて飛んでいくからです。このため、少し上に向けて矢を投げて、筒口に矢が落ちる時に矢が下を向くように投げるのがコツです。
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