韓国でも寿司は日本食ですが、今では韓国の一般の人々に広く食べられている大衆食です。でも食べ物には国民性が表れるもの。韓国で寿司を食べていると、日本とは何かが違う!?と思うこともあります。

韓国式の寿司を知ると、韓国人の食文化がわかる!今回は、そんな韓国の寿司の豆知識をあれこれと紹介します。



韓国の寿司ネタはこんな感じ
한국식초밥
(原本へのリンク)


韓国の寿司はどのように食べられるようになったの?

寿司は、韓国語で「チョバプ(초밥)」と言いますが、同時に「スシ(스시)」とも呼ばれるように、韓国でも日本の料理に間違いありません。しかし日本の寿司とは、いろいろと細かな違いがあるのも確かです。

韓国の寿司職人も、もともとは日本で寿司を学んだと言われますが、それが韓国人の食文化や嗜好に合わせて変化したのだと思います。

ところで韓国で寿司を大衆的に食べられるようになったのは、2000年代に入ってからと言われます。

それ以前にも、韓国には日本植民地時代の名残りで和食の店がありましたが、それは主に接待用などに利用される高級料理店で、そのほかにも寿司は一般に食べられていませんでした。

その後、2000年代に入ると、経済水準の高まりもあって、寿司は韓国の女性やファミリー層などにも徐々に浸透していったようです。2000年代後半には、日系の回転寿司チェーン店もでき始めました。現在では、個人経営のさまざまな寿司屋もあり、1万数千ウオン程度で食べられる手軽なお店もあります。マートなどでも寿司が普通に売られています。

韓国のスシロー
스시로
(原本へのリンク)


韓国の寿司はここが違う!?

韓国の寿司といっても、もともとは日本から学んだものですので、基本的な部分は日本と同じです。ただ、寿司ネタの種類やその食べ方など、韓国独自の部分もあります。

寿司を食べていて、ここは韓国なんだなぁと感じる日本との違いを3つほど紹介します。。

①ネタの種類と魚の処理法が違う!

韓国人も魚の刺身を食べますが、日本とは食べる魚の種類や、食べる前の鮮魚の処理法が違っています。これにより、寿司として食べる魚のネタも日本と違いがあります。

韓国でよく食べられるネタは、サーモン、白身の魚です。光り物や青魚は、マグロを除いてほとんど食べません。この類の魚は、刺身として韓国人には苦手な方も多いですね。

また、刺身として好んで食べるのは、採り立てで新鮮そのものの魚です。生きた魚をすぐ調理し、熟成させず食べる。少し硬めの噛みごたえある食感が、韓国では好まれています。

②お茶は基本飲まない

韓国では緑茶を飲む習慣がないため、寿司を食べても「あがり」は出てこない場合が多く、日本人にはとっては物足りなく感じます。それでも、日本系の寿司店に行けば、お茶はでてきます。

ちなみに我が家は日本に住んでいたこともあるため、寿司にお茶が付き物ということを家族は理解しています。お茶には消毒作用があることも、既に我が家では教育済みです^^。

③わさびの量と質!?

韓国は唐辛子、日本はわさびなんて言いますが、韓国でたまに出てくる大量のワサビに、驚かされたことがあります。かつて、ピンポン玉ほどもある大玉わさびが出てきたときには、ほとんど残してしまいました。

また、韓国のわさびは、見慣れた色のものもありますが、明るめのライトグリーンのわさびもあって、色のバリエーションがあります^^。中に入っている成分が違うのでしょうか。今度調べてみたいと思います。


韓国であまり食べない「食べたい寿司ネタ」ランキング!

韓国であまり食べることができず、食べても少しだけだったりする「韓国で食べたくなる寿司ネタ」をランキングにしてみました。日系の寿司チェーン店に行けば食べられるものも多いですが、それでもなかなか食べられないネタもあります。

1位 マグロ

韓国でもマグロはよく食べられるのですが、日本よりも高いし、日本ほど多くは流通していません。なので、やはり美味しいマグロの寿司が、恋しくなります。寿司の主役であるマグロの位置を、韓国ではサーモンが占めている感じですね。

大トロ、中トロ、赤身、漬け、ねぎとろ…!!
言っている側から食べたくなってきました。

2位 光り物

韓国では光り物の寿司はほとんど食べられないので、好きも嫌いも含めて、食べたくなるネタです。

サバ、アジ、コハダ、キス、イワシ、サンマ…。いずれも韓国でほとんど生では食べないので、残念極まりないですね。そういえば、カツオも韓国では食べません。

3位 ぶり

日本では、刺身でも寿司でも、私はぶりを好んでよく食べていましたが、韓国ではこれもほとんど食べませんね。食べるためには食べられる店を探す、これしかなさそうです。

4位 いくら、数の子

実は日本では、私はいくら、数の子を特別好んで食べることもなかったのですが、韓国でほとんど食べないため、食べられるときは食べたておきたい、そんなネタです。

韓国でサーモンはよく食べるのに、いくらは一体どこに行ったんでしょうかね?

5位 巻物のネタ

韓国の「のり巻き」と言えば、韓国語で「キムパプ(김밥)」と言いますが、これは酢飯ではない普通のご飯を使うので寿司ではありません。

一方、韓国で、のりを使った寿司の巻物や軍艦巻きを食べることもありますが、日本とはネタの違いがかなりあります。かんぴょう巻き、鉄火巻きなど、定番のネタがないのは残念です。

6位 ウニ

ウニの寿司も、韓国ではなかなか食べないので、ネタの存在自体を忘れてしまったりしますね。

やはり韓国にないネタを思う存分食べたいときは、日本に帰った時に食べるのが一番ですね!


韓国にある日本の回転ずしチェーン店は?

現在、韓国には3種類の日系回転ずしチェーンがあります。日本人にとっては、安心して食べられる店になりますね。

がってん寿司(갓덴스시)

2010年11月にソウル市の驛三洞にオープンして以来、韓国全国に店舗があります(鐘路店は閉店)。

スシロー(스시로)

2011年11月にソウル市の鐘路区に1号店がオープンして以来、韓国全国に店舗があります(鐘路店は閉店)。

かっぱ寿司(갓파스시)

2009年11月に釜山市に1号店がオープンして以来、韓国全国に店舗があります。

以下はがってん寿司・江南店
갓덴스시
(原本へのリンク)




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