韓国で「ラーメン」といえば、通常、韓国食品メーカー製のインスタントラーメンのことです。最近は、日本のコンビニでも韓国のラーメンを見かけますが、本拠地の韓国ではたくさんの種類のラーメンが売られています。

今回の記事では、そんな韓国のインスタントラーメンを食べる時の心構え(?)ということで、以下の内容をザクっとを紹介したいと思います!


調理済みの韓国ラーメン
라면
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韓国のインスタントラーメンはどんなもの?

韓国のコンビニやスーパーなどでは、日本と同様、カップ入りと袋入りのインスタントラーメンが売られています。「ラーメン」は韓国語で「라면(ラミョン)」と言い、カップラーメンは「컵라면(コムナミョン)」または「사발면(サバルミョン)」、袋入りラーメンは「봉리라면(ポンジラミョン)」と呼ばれています。(※「サバル」はどんぶりの器のこと。)

日本でいう生ラーメンも、韓国のラーメン専門店などで食べることができますが、通常、韓国のラーメン(ラミョン)といえばインスタントラーメンを意味します。

韓国のラーメンは、日本でも「辛(シン)ラーメン」などが売られていますので、よくご存じだと思います。大部分の韓国のラーメンは、赤い唐辛子のスープがほとんどで、その味は辛ラーメンと似ています。他に辛くないラーメンとしては、塩味のラーメンなんかが少しある程度です。

そんな韓国では、毎年のように新しいラーメンが開発されています。韓国人が好む辛いラーメンのスープにも、もう一味の工夫を加えたり、麺の太さやコシ、カヤクなどを変えたりして、様々なインスタントラーメンが売り場をにぎわせています。

それもそのはず、韓国人1人あたりのインスタントラーメン消費量は中国、日本を抜いて世界一位だとか! 韓国では1人あたり年間74.6個のインスタントラーメンが消費されているとのことです(参考記事)。


韓国のお店では実はインスタントラーメンが出てくる!

韓国で“ラーメン”の食べられるお店としては、韓国のり巻き(キンパッ)専門店粉食店(プンシクジョム/분식점、軽食店のこと)があります。こうしたお店でラーメンを注文してみると、“少し豪華”なインスタントラーメンが出てくることでしょう。

韓国の大型マートやデパートのフードコート、そして高速道路のサービスエリアでも、こうした韓国ラーメンは定番メニューです。それ以外にも街中を歩いていると、韓国のラーメン専門店がたまにあったりします。

もちろん韓国のコンビニでインスタントラーメンを買って、店内で食べても良しです。ソウル市の漢江の公園などでも、コンビニやミニショップでインスタントラーメンが売られていますので、そうして屋外で食べる味は格別です!

こうした韓国ラーメンを食べるコツは、韓国のり巻きと一緒に食べること。ラーメンをおかずに韓国のり巻きをほおばるのが、ダブル炭水化物の韓国式といえます(笑)。

韓国の粉食店「キンパッ天国」
김밥천국
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韓国ラーメンの売上ランキングを紹介!

韓国のインスタントラーメンの2022年の売上ランキングを紹介します! それらの食品メーカーとしては、農心(ノンシム/농심)がダントツで、三養食品、Paldo、オットゥギのラーメンも韓国ではよく見かけます。

以下の売上ランキングの中で、だいたい13位までが、韓国でよく食べるラーメンという印象がしますね(参考記事)。

売上ランク上位5位の韓国ラーメン
라면1-5


1. 辛ラーメン(農心)
※定番の辛味スープ麺

2. チャパゲティ(農心)
※甘味で濃厚な焼きそば麺

3. 安城湯麺(農心)
※辛ラーメンより辛くない味

4. ユッケジャン サバルミョン(農心)
※辛ラーメンにょり少しあっさりした細麺のカップ麺

5. ジンラーメン辛味(オットゥギ)
※コシのある麺で辛味タイプ

6. ノグリ辛味(農心)
※スープに昆布の入った太いうどん麺

7. パルドビビン麺(Paldo)
※焼きそばタイプの酸っぱ辛いいわゆるビビン麺

8. 三養ラーメン(三養食品)
※辛ラーメンより歴史は古く、辛さは控えめ

9. 辛ラーメン・カップ(農心)

10. ジンラーメン普通味(オットゥギ)

11. ワントゥッコン(Paldo)
※大きな蓋という意味のネーミングで、少し細麺

12. キムチカップ麺(農心)
※言葉どおり、キムチ風味のスープ麺

13. プルダック ポックンミョン・大カップ(三養食品)
※激辛の焼きそば麺

14. ヨル(熱)ラーメン(オットゥギ)
※熱が出るほど辛いというスープ麺

15. プルダック ポックンミョン(三養食品)

16.  ベホンドンビビン麺(農心)
※ビビン麺タイプ

17. セウタン・カップ(農心)
※セウ(えび)味のスープ麺

18. カルボ プルダック ポックンミョン・大カップ(三養食品)

19. セウタン・大カップ(農心)

20. 辛ラーメン・大カップ(農心)


結局、韓国ラーメンは何を食べたらいい?

上の売上ランキングにあるように、韓国のインスタントラーメンは、だいたいは辛いスープのラーメンです。似たような味のラーメンが多い中で、何を食べたらよいでしょうか?

筆者個人の好みも交えて、以下指南します(笑)。

オーソドックスな辛いスープ系

「辛ラーメン(1位)」に代表される辛いスープ系を食べたい方は、上のランキングに入っているものであれば、何を食べても良いでしょう。ジンラーメン(5位)、三養ラーメン(8位)、安城湯麺(3位)、ユッケジャン(4位)、ワントゥッコン(11位)は無難な安定の味です。太目のうどん麺としては、ノグリ(6位)もお勧めです。

スープのない焼きそば麺系

スープのない焼きそばタイプのカップ麺も、韓国ではよく食べられています。辛くないのは、チャパゲティ(2位)で、これに類似した商品もいろいろ売られています。
酸っぱくて辛い「ビビン麺」としては、パルドビビン麺(7位)、ベホンドンビビン麺(16位)がありますし、激辛が好きな方は「プルダック ポックンミョン(15位)」を食べてみたらよいと思います。

辛くないスープ系

辛くない塩味系のカップラーメンなんかも韓国では売られているのですが、韓国らしく、上記の売上ランキングには入っていませんね。それ以外には、日本のインスタントラーメンが売られていることがあります。

ちゃんぽん系

上記のランキング外ですが、辛いスープで太麺の「ちゃんぽん(짱뽕)」系のインスタントラーメンも、結構人気があります。

その他

最近は、マラタン(마라탕)のインスタントラーメンが売られて、これもなかなか美味しいです。