韓国の海苔(のり)はサクッとした触感が特徴で、韓国のお土産の定番としてよく知られています。ただ、売られている海苔の種類はさまざまなので、厳密にそれらの違いを区別するのは至難の業です。
今回は、そんな韓国の海苔について、サクッと紹介します!
【目次】
韓国の海苔のパッケージ
韓国の海苔ってどんなもの?
韓国語で海苔(のり)は「김(キム)」といいます。日本の海苔とは異なる独特の味わいや風味を楽しめるので、韓国のお土産の定番の一つですね。原料としての海苔に養殖物と天然物がある点は日本と同じですが、海苔の品種や食品としての製造工程が日本とは違っているため、その味や風味が日本のものとは違ってきます。
韓国の海苔は、細かくした原料の海苔を薄く伸ばして乾燥させた板状の海苔に、油を塗り、塩をかけて、火で炙ったものです。伝統的にはごま油が塗られ、触ると手に油がつくほどです。
韓国の海苔は岩海苔の品種が流通していて、その食品としての仕上がりは日本のものより薄く透けていて、軽くてサクッとした触感が特徴です。
こうした海苔は韓国でもご飯や食材を巻くのに使われ、韓国のおにぎりやのり巻き(キンパ)に使われているほか、ふりかけタイプの海苔もあります。
韓国のスーパーやコンビニでは様々な海苔が売られていて、見て適当に選んでも良いとは思いますが、韓国の海苔のことをもう少し知れば、より”通!”な買い方ができるかと思います!
韓国の海苔売り場
知っておきたい韓国の海苔の種類!
韓国で海苔を買うとき、そのパッケージにハングルで海苔の説明が書かれていて選ぶのに困ると思います。ここでは海苔を選ぶに困らない程度に、それらを簡単に解説いたします!もし買うのに迷ったら、在来海苔(재래김)という一般的な海苔を買えばいいと思います。
在来海苔(재래김)
在来海苔「재래김(ジェレキム)」というのが、韓国では最も基本となる一般的海苔です。これは「以前からある海苔」という意味で、朝鮮海苔(조선김)とも呼ばれています。在来海苔は、天然物である「岩海苔(돌김)」とは区別され、養殖された海苔になります。ただし養殖されている海苔の品種自体は岩海苔の一種のようで、その海苔の焼き上がりは、少し隙間ができて薄く、ソフトな食感になるようです。
岩海苔(돌김)
岩海苔を意味する「돌김(トルキム)」と書かれた商品もよく見かけますが、これは岩場に生える天然産の岩海苔を採取したものです(参考リンク(韓国語))。岩海苔は、在来海苔よりパリパリして荒目で、その分、穴も多くなります。岩海苔と在来海苔を混ぜたものもよく売られています。
韓国の「岩海苔(돌김)」には2種類あり、その一つは「곱창김(コッチャンキム)です。コッチャン(곱창)は小腸のことで、海苔の育つ形からその呼ばれています(参考リンク(韓国語))。
青海苔(파래김)
青海苔「파래김(パレキム)」というハングルも、韓国の海苔コーナではよく目にします。これは青海苔を在来海苔と混ぜた海苔がほとんどです。青海苔には特有の香りがあり、青海苔の割合によりその味や香りも変わってきます。
甘海苔(감태김)
甘海苔「감태김(カムテキム)」と書かれたものは、これを在来海苔などの一般的な海苔と混ぜて海苔にしたものです。海苔に塗る油の種類
エゴマ油(들기림/トゥルキルム)が基本で、そのほかにゴマ油(참기름/チャムキルム)、オリーブ油(올리브유/オリーブキルム)、コーン油(옥배유/オッペユ)などがあります。これらを混ぜて使われていることもあります。その他の海苔
韓国のり巻きに使う海苔は「キンパ用(김밥용)」と表示されています。巻いたときに破れないように海苔に厚みがあり、油も塩も塗られていません。ふりかけタイプの海苔としては「김가루(キムガル)」と「김자반(キムジャバン)」があります。韓国語で「가루(カル)」は粉を意味して味付けされていないのに対し、「자반/ジャバン」は塩や醤油で味付けされてものです。
韓国海苔に関する用語集
ハングル | 意味 |
재래김(ジェレキム) | 在来海苔 |
돌김(トルキム) | 岩海苔 |
파래김(パレキム) | 青海苔 |
감태김(カムテキム) | 甘海苔 |
들기림(トゥルキルム) | エゴマ油 |
참기름(チャムキルム) | ゴマ油 |
올리브유(オリーブキルム) | オリーブ油 |
옥배유(オッペユ) | コーン油 |
구운김(クウンキム) | 焼き海苔 |
날김(ナルキム)、 생김(センキム) | 生海苔 |
김가루(キムガル) | ふりかけ海苔 |
김자반(キムジャバン) | ふりかけ味付け海苔 |
その他参考サイト
http://www.kolia.org/foodkim/foodkim1.php
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