『宮廷女官チャングムの誓い』(2003年)は、韓国の超大ヒット歴史ドラマです。宮廷で成功していく女官チャングムの生きざまが非常に魅力的に描かれ、朝鮮王朝の歴史を知らなくとも飽きずに観ることができるお勧めのドラマです!!

以下では、本ドラマの内容やストーリー、そして見どころをざっくり紹介をします。



대장금


『宮廷女官チャングムの誓い』の内容、見どころは?

『宮廷女官チャングムの誓い(原題:大長今/대장금)』は、韓国MBCで2003年9月から2004年3月まで、全54回にわたって放送された歴史長編ドラマです。もう20年近く前のドラマで、韓国で最高視聴率57.8%、平均視聴率45.8%という超大ヒットを記録しました。

日本でもNHK-BS2で2004年10月から1年間ほど放送されて人気を博しましたので、実際ドラマを観られた方もいるかと思います。日本人には見慣れない朝鮮王朝の歴史ドラマですが、宮廷に仕えた女官「チャングム(長今)」の何事にも屈せず決してあきらめない一途な生き方が、視聴者の共感を呼びました。ドラマを通じて朝鮮王朝の雰囲気や歴史を知ることもでき、男性層の視聴者も多かったと言います。

日本語版のドラマタイトルにあるチャングムの「誓い」というのは、幼くして両親を亡くしたチャングムが、母親の無念を晴らすことを誓って生涯生きていくことを意味しています。チャングムの母親は、もともと宮廷に仕えていましたが、謀略により宮廷から追放され死線をさまよい、その後、チャングムの父親と出会い結婚します。チャングムは、そんな両親の愛情の中で育ちましたが、数年後、両親は、かつて宮廷に仕えていたことが理由となって、最後は非業の死を遂げます。

チャングムは、母親が最後に残した言葉を胸にしまい、自ら宮廷に入り、母親の無念を晴らすその日まで、さまざまな妨害や挫折にもくじけずに生きていくことになります。

チャングムは、朝鮮王朝実録にその名が少しだけ登場する実在の人物で、史実では宮廷の医女として成功し、当時の王である中宗(チュンジョン)から「大長今(テジャングム)」という名が与えられています。しかし、ドラマの中のチャングムは最初から医女だったわけではなく、幼くして宮廷に入ったチャングムは宮廷料理人としての職務を長い間果たしていました。

チャングムが医女になるのは、ドラマの後半ですが、料理人からどのようにして医女になったのかが気になる方は、ぜひドラマをご覧ください。

チャングムの宮廷での生活では、窮地に陥ったチャングムを助けてくれるさまざまな恩師や同僚、それから、チャングムを事あるごと妨害する親の仇側の一味など、視聴者を物語に没入させる魅力的な人物たちが登場します。もちろん恋愛禁止の宮廷の中にあって、チャングムが恋心を抱くようになるお相手の人も登場します。

そんな魅力的な物語の展開が散りばめられているからこそ、視聴者を飽きさせずに高い視聴率を記録したドラマになったのだと思います。




『宮廷女官チャングムの誓い』の時代背景

ドラマは、朝鮮第9代王成宗(ソンジョン)の治世の最期の頃に始まり、暴君と言われた第10代王・燕山君(ヨンサングン)の短い治世の時代がドラマ初期に描かれます。チャングムの両親の劇中の死は、この時代の出来事が関わっています。

その後、第11代王・中宗(チュンジョン)が宮廷クーデターで王位を奪うと、平和な時代が訪れます。チャングムの宮廷生活は、中宗の即位と共に始まり、中宗の死をもって終えたと言っていいと思います。



『宮廷女官チャングムの誓い』の主な登場人物/キャストの紹介

人物相関図はこちら


◆主人公:チャングム<演-イ・ヨンエ>
チャングム(長今)の両親は、もともと宮廷に仕えていましたが、朝鮮第10代王・燕山君(ヨンサングン)の治世の混乱と陰謀の中で、非業の死を遂げます。その両親の意志を受け継ぎ、幼きチャングムは陰謀うずまく宮廷に入り、ドラマ前半は宮廷料理人として、後半は医女として、さまざまな障害を乗り越え成功していきます。最後には、第11代王・中宗(チュンジョン)の主治医となり「大長今(テジャングム)」の称号が与えられます。

◆官僚:ミン・ジョンホ<演-チ・ジニ>
文官でありながら武芸に秀で、武官の任務にも就いている官僚です。恋愛禁止の宮中にあって、チャングムと出会い、互いに惹かれ合っていきます。

◆宮廷女官:ハン尚官<演-ヤン・ミギョン>
宮廷料理を担当する女官で、幼きチャングムが宮廷に入ってから料理を教わった恩師です。厳しいながらも愛情をもって、才能豊かなチャングムを教えていきます。しかし、幾度となくチェ尚官の妨害に合います。

◆宮廷女官:チェ尚官<演-キョン・ミリ>ハン尚官やチャングムと宮廷料理を競うライバルとなる、憎っき女官です。チェ一族の宮廷での権勢を守るために、さまざまな陰謀をめぐらし、敵対する者たちを追い落としていきます。亡き母親の仇となる人物で、チャングムの前に大きな壁となって立ちはだかります。

◆第11代王・中宗(チュンジョン)<演-イム・ホ>
第10代王・燕山君を追放する宮廷クーデター「中宗反正」を決行する知らせを伝えに来た幼きチャングムに出会い、その聡明さから、チャングムが宮廷女官になりたいという願いを聞き入れます。その後、王になった中宗は、長い時を経て、いつしか医女として成長したチャングムと出会うようになります。



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