忠州(チュンジュ)湖は、ソウルより南へ3時間ほど車で行くと、漢江上流の山間部に現れる人工のダム湖です。
この韓国最大規模の湖は「忠州北道には海はないけど湖がある!」という文句で知られ、湖上の遊覧船から、その周辺の景色を堪能することができます。
遊覧船乗り場へはローカルバスが一日に数台出ている程度なので、基本的に車で行く場所ですが、韓国ではなかなか見ることができない眺めですので、韓国在住の方なんかは一度計画をして行ってみることをお勧めします!
今回の記事では、忠州湖の遊覧船に乗る前に知っておきたいことをザクっと解説いたします!
【目次】
忠州湖の遊覧船
忠州湖はどんなところ?こんな方にお勧め!
忠州湖(チュンジュホ/충주호)は、漢江(ハンガン)上流の南漢江水系に属し、忠州ダムでせき止められて出来た人口の湖です。韓国最大規模の湖で「内陸の海」とも呼ばれています。その遊覧船の湖上から眺める周囲の眺めは、切り立つ岩山や静かな湖畔といった景観が美しく、自然好きな方にはたまらないスポットです。韓国の他の場所ではなかなか見ることができない独特の眺めです。
忠州湖の遊覧船乗り場は5か所ありますが、このうち長淮渡船場(チャンヒナル/장회나루)が一番大きな乗り場で、ここから往復1時間半の遊覧船に乗ることがお勧めです。このコースから、亀潭峰、玉筍峰と呼ばれる絶景を眺めることができ、この2つの山は「丹陽八景」に選ばれています。
ソウルから車で3時間ほどの場所にあるので、遊覧船に乗るだけであればソウルから日帰りも可能です。周辺には、忠州市、丹陽(タニャン/단양)郡、堤川(チェチョン/제천)郡という自然豊かな観光地がありますので、これらの地域と一緒に日程を組んで観光するのも良いと思います。
遊覧船のチケットはネットで事前購入をするのが良いです。特に紅葉シーズンは、乗船には事前購入が必須になると思います。
忠州湖遊覧船(長淮渡船場)のまとめ
忠州湖の位置
忠州湖遊覧船に乗る前に知っておきたいこと!
①1986年に完成した「忠州ダム」!
忠州ダムは、朴正煕大統領(1963年~1979年在位)の時代に着工し、1986年に完成した多目的ダムです。漢江流域の水資源を用水として利用し、水力式発電で電力を供給し、洪水被害を軽減する目的で建設されました。ダム建設工事は、1978年から約7年4か月にわたって行われ、忠州、丹陽、堤川の地域に及ぶ66.48平方キロメートルを水没させて、約5万人が故郷を失ったと言われます。
これにより誕生した忠州湖は「内陸の海」と呼ばれ、韓国最大規模の湖となりました。周辺にはさまざまな観光地も造成され、今では多くの観光客が訪れる名所となっています。
- 参考記事:漢江の奇跡の立役者、朴正煕大統領を追う
②丹陽八景の絶景「亀潭峰」「玉筍峰」!!
忠州湖の絶景として覚えておきたいのが、亀潭峰(クダムボン/구담봉)、玉筍峰(オッスンボン/옥순봉)と名付けられた奇岩絶壁の2つの山(338m、283m)です。長淮渡船場から清風渡船場へ向かう途中に船から眺めるこの山は、南漢江流域の丹陽郡の名勝「丹陽八景」のうちの2つにあたります。
亀潭峰は岩の形が亀に似ていることから、玉筍峰は青白くそびえる岩が竹の芽と似てることから名付けられました。
亀潭峰
玉筍峰
③遊覧船乗り場は5つ!!
忠州湖は非常に広く、遊覧船乗り場は5つ設置されています。この中で、メインとなるのが長淮(장회/チャンフェ)渡船場ですので、初めての方は、この遊覧船乗り場を利用するのが良いと思います。コロナ禍で遊覧船の運行が中断されていた時期がありましたが、現在は運行が再開され、新しい遊覧船の運行も順次予定されているようです。最新の運行状況を確認し、事前予約してから乗りに行きましょう(チケット購入サイト「忠州湖観光遊覧船」)。
- 長淮渡船場(장회나루):もっとも大きな船着場。清風行きの遊覧船(往復約1時間30分)がお勧め。
- 清風渡船場(청풍나루):清風文化財団地がある。
- 忠州渡船場(충주나루):忠州ダム側にある船着場。月岳行きの遊覧船(往復)が出ている。
- 月岳渡船場(월악나루):月岳山霊峰
- 丹陽渡船場(단양나루):もっとも上流側にある渡船場
(コネスト地図より)
忠州湖遊覧船乗り場への行き方・アクセス
忠州湖の遊覧船乗り場は、公共のローカルバスも出てはいますが、本数が少ないため、車で行くことをお勧めします。- Naver地図「忠州湖遊覧船」検索結果→リンク
■参考
・ナムウィキ「忠州ダム 」
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