韓国には日本のようなお菓子の老舗はほとんどありませんが、1934年発祥といわれる息の長い“国民的”お菓子として「くるみ饅頭(ホドゥカジャ)」があります。

韓国の高速道路のサービスエリア(休憩所)や駅構内の露店などで、よく売られている一口サイズの甘いお菓子です。街中にある専門店では、お土産用やプレゼント用の箱入りでも売られています。手ごろな値段で食べやすい庶民の味で、日本にありそうでない“韓国らしいお菓子”ですね。

今回の記事では、韓国の味をマッポギ!(味見)ということで、ホドゥカジャについて特集します!


ホドゥカジャ
호두과자
(原本へのリンク)

韓国のくるみ饅頭「ホドゥカジャ(호두과자)」ってどんなもの?

日本には、たい焼きや今川焼きといった、あんこ入りの定番お菓子がありますが、韓国では、くるみ饅頭「ホドゥカジャ」が有名です。というか、韓国全国各地のお店で見かける、大変ありふれたお菓子です。

この「ホドゥカジャ(호두과자)」とは、韓国語で「ホドゥ/호두」はくるみ、「カジャ/과자」は菓子で、直訳すると「くるみ菓子」という意味になります。もともと漢字で書くと「胡桃(ホド)菓子」なのだそうで、「ホドカジャ(호도과자)」ともいわれます。

ホドゥカジャは、ピンポン玉より少し小さめのくるみ姿をしていています。その焼き上がりは、ほんのり甘めのモチっとした小麦粉生地の中に、こしあんとくるみの欠片が入っています。つまり姿くるみ・材料くるみという、ダブルくるみのお菓子です。

このお菓子の作り方は、日本のたこ焼きをイメージすればよく、鉄板のくるみの型に小麦粉生地を流し込んで、その中身の具材として、タコに代えてあんこ材料を投入すればOKです。。

韓国に住んでいると、高速道路のサービスエリアでは定番のお菓子ですし、鉄道・地下鉄の構内で時々売られていたりすると、つい買って食べてしまう。そんな庶民的なお菓子です。

サービスエリアのホドゥカジャ
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ホドゥカジャはどこで食べられる?

韓国で車を利用する人なら、高速道路のサービスエリア(休憩所/휴게소)にある露店で必ず目にする定番の食べ物がホドゥカジャです。車を運転しながらでも一つ手にとって食べやすく、私も、韓国で車に乗って遠出するときにホドゥカジャを食べることが多いです。

韓国を電車で移動する際、KTX(韓国高速鉄道)の駅舎や、地下鉄駅の構内にもホドゥカジャは売られていたりします。カスタードクリームやクリームチーズ入りなど、趣きの異なるホドゥカジャもあったりして、売り場の前を通り過ぎるときに、たまにフラッと買ってしまうこともあります。

街中には、ホドゥカジャの専門店もあります。ソウルや釜山など、日本人の観光客が訪れるような繁華街には、ところどころにホドゥカジャのお店があると思います。こうした専門店には、お土産用も売られていますし、ぜひ買って”韓国の味”を味わってみてはいかがでしょうか。



ホドゥカジャ専門店はどんなのがある?

ホドゥカジャの専門店が、どこに、どのくらいあるのか、試しにNaver地図を使って、ソウル市の観光地「明洞(ミョンドン)」エリアで知らべてみました。現在、明洞とその周辺には、6店舗確認できますね。

호두과자

ホドゥカジャの専門店として知られているのは、次のようなお店があります。こうしたお店では、お土産用も売られていますので、訪問先の近くにお店があるか調べて行ってみてもよいと思います。

ココホド(코코호도)

2003年に創業されたホドゥカジャ専門店で、韓国各地に200を超えるチェーン店があります。上の明洞地域の地図にも「ココホド(코코호도)」と2店舗表示されていますね。

ココホドの公式ホームページでは、お店の場所を確認できます(→リンク)。ココホドの通販サイト(韓国在住者向け)はこちら

코코호도

鶴華ホドクァジャ(학화호도과자)

1933年に忠清南道・天安(チョナン)に誕生したホドカジャの元祖として知られるお店が「鶴華ホドクァジャ(학화호도과자)」です。直営店は3店舗あり、天安本店と、ソウル市には明洞店と、瑞草区の良才(ヤンジェ)にある江南店があります。

天安にある本店
학화호도과자


ホドゥカジャのバリュエーションを探せ!!

ホドゥカジャはくるみの外見をしたお菓子ですが、中身は、別にあんこでなくたって良いわけで、ホドゥカジャには、次のような味のバリュエーションもあります。
  • カスタードクリーム
  • クリームチーズ
  • チョコクリーム
  • アンバター

アンバターは、私もまだ味見できていないので、今度試してみたいと思います。

中身の材料にくるみが入ってないかも知れませんが、外見はくるみなので「ホドゥカジャ」ということで間違いないと思います!(笑)