李氏朝鮮王朝は1392年に建国し、国号を「大韓帝国」とする1897年まで続きました。その後、1910年の日韓併合により大韓帝国は消滅しました。李氏朝鮮の王は、初代王の李成桂(廟号は太祖)に始まり、500年余りを経た1897年に26代の高宗が大韓帝国皇帝として即位し、27代の純
李氏朝鮮
ドラマ『イ・サン』の内容と見どころをわかりやすく解説!~正祖の生涯を描いた長編大河ドラマ~
『イ・サン』は、李氏朝鮮後期の名君といわれる正祖(チョンジョ)の生涯を描いた長編大河ドラマです。本来王位を継ぐ予定だった父親が不遇の死を遂げ、幼くして残されたイ・サンが王位に上るまでの宮廷での権力争いや、王になってからの人生を描いています。以下では、本
宮廷クーデターで王に担ぎ上げられた第11代王「中宗(チュンジョン)」。王妃や臣下たちの激しい権力争いの時代!
朝鮮王朝の第11代王・中宗(チュンジョン)。暴君といわれた燕山君(ヨンサングン)を追放する宮廷クーデタののち、臣下たちの推挙によって王位に就いた人物です。それだけに即位直後から王の基盤は弱く、その臣下たちの権力は強大で、その反動で中宗の時代には臣下たちを
ソウル観光の定番「仁寺洞」!伝統的街並みを散策しながらショッピングしよう!
ソウル観光で街中を散策しながらショッピングをするのに、明洞(ミョンドン)と並んで必ず挙げられるエリアが、今回紹介する仁寺洞(インサドン)です。仁寺洞は、景福宮や昌徳宮などの王宮近くにあってソウル中心部からのアクセスがよく、韓国の古き伝統家屋の街並みを感じ
ドラマ『根の深い木』の見どころをわかりやすく解説!~世宗のハングル創製の謎を巡る物語~
『根の深い木(2011年)』は、李氏朝鮮の名君・世宗(在位1418年~1450年)のハングル創製事業の成否を巡って争いが繰り広げられる、歴史フィクションドラマです。宮中でハングル創製に関わる人物が次々に殺害され、その裏で暗躍する秘密組織「ミルボン」との闘争が描かれて
朝鮮半島のかつての行政区画「朝鮮八道」と、現代韓国の「9つの道」
日本には行政区画として「北海道」が今も残っていますが、現在も韓国の行政区画は道制で、京畿道、忠清北道、忠清南道、慶尚北道、慶尚南道、全羅北道、全羅南道、江原道、済州道という9つの道が存在します。もともと北朝鮮の地域を含めた朝鮮半島には、李氏朝鮮時代より
ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』は努力と才能の宮廷成功ストーリー ~見どころをわかりやすく解説!~
『宮廷女官チャングムの誓い』(2003年)は、韓国の超大ヒット歴史ドラマです。宮廷で成功していく女官チャングムの生きざまが非常に魅力的に描かれ、朝鮮王朝の歴史を知らなくとも飽きずに観ることができるお勧めのドラマです!!以下では、本ドラマの内容やストーリー、そ
朝鮮王朝の稀代の暴君といわれた「第10代王・燕山君(ヨンサングン)」
朝鮮王朝の第10代王・燕山君(ヨンサングン)。15世紀末から16世紀初頭にかけて王位に就いた、稀代の暴君と言われている人物です。燕山君を知ることにより、朝鮮王朝の政治の難しさとともに、その独裁者の腐敗と悲哀がリアルに伝わってきます。本記事では、燕山君とはど
「宗廟」は、歴代の朝鮮王たちを祀ったソウル都心部の歴史スポット!行く前に知っておきたいこともまとめて解説!
宗廟(종묘/チョンミョ)は、韓国のソウル都心部に位置し、李氏朝鮮王朝(1392年~1910年)の歴代王が祀られている朝鮮式の霊廟です。その敷地内の木々の中に佇む木造建築の建物は、王たちの位牌が安置されており、歴史的価値が高く世界遺産になっています。歴史好きの方にお
朝鮮王朝の歴史を記録した正史『朝鮮王朝実録』とは?
『朝鮮王朝実録』は、李氏朝鮮王朝の当時の歴史をありのままに記録した歴史書です。韓国の歴史ドラマは、かなりの脚色がなされているといわれますが、その史実は、この実録に記録されているといってよいかと思います。現在、朝鮮王朝実録はソウル大学などに保管されて
模範的な儒教の国を完成させた第9代王「成宗(ソンジョン)」
朝鮮王朝の第9代王である成宗(ソンジョン)。建国100年を迎える時期に登場したこの王は、儒教に立脚した国づくりを完成させたといわれる人物です。成宗は幼くして王位に就きましたが、それだけに王を取り囲む官僚たちの力が強かった時代でした。王は成人したのち、そう
ドラマ『大風水』の見どころをわかりやすく解説!~李成桂の建国の立役者となった風水師たちの人間ドラマ~
『大風水』(2012年)は、李成桂(イ・ソンゲ)が高麗の武将として活躍し、その後、朝鮮王朝を建国するまでの時代を舞台にした歴史フィクションドラマです。このドラマの題名からわかるように、第一話から最終話まで風水地理思想がテーマとして貫かれており、劇中では架空の
甥から王位を奪った「世祖(セジョ)」。朝鮮第7代王は強い王権を目指した野心家だった!
朝鮮王朝の第4代王である世宗大王(1397年〜1450年)は、名君として知られていますが、その死後の数年間は、子供・孫たちの間で壮絶な王位継承の争いがあったことはご存知でしょうか。その争いの中心にあったのが、今回紹介する第7代王・世祖(セジョ/세조)です。強い王権に
ドラマ『六龍が飛ぶ』の見どころをわかりやすく解説!~李朝を建国した6人の英雄伝~
『六龍が飛ぶ』(2015年)は、高麗王朝の末期において、イ・バンウォン(後の李朝第3代王・太宗)を中心に描かれる朝鮮王朝の建国ストーリーと、その建国の立役者たちの人間模様を描いたファクション要素の強い長編大作ドラマです。かなりぶっ飛んだ演出を凝らした剣技アクシ
ハングルを作り、現代の名君となった第4代王・世宗大王
韓国ソウルの中心部には李朝の正宮・景福宮がありますが、その王宮前に広がる光化門広場の真ん中に堂々した風格を放って座っている銅像。それが今回紹介する世宗(セジョン/세종)大王です。500年以上続いた李氏朝鮮(1392年~1910年)の27人の王の中でも、他のすべての王た
「大韓民国」という国名の由来は?
大韓民国は1948年に建国されましたが、その国名は新しくも、その名称の由来は大変古いもので、古代朝鮮の三韓の時代にまでさかのぼることができます。この「大韓」という名称は、もともと第26代王・高宗(コジョン)が朝鮮半島の一つの国の独立という願いを込めて決定した
李朝の国の礎を築き上げた第3代王・太宗「李芳遠」の物語
李氏朝鮮の建国から8年。李朝初期の混乱期の中で王位継承を巡る骨肉の争いを最終的に勝利した第3代王が李芳遠(이방원、イ・バンウォン)であり、太宗(テジョン、在位1400年~1418年)とも呼ばれる人物でした。政権を揺るがす対立勢力をことごとく排除し、王権を強化して、
ソウルの西の離宮「慶熙宮」の歴史と魅力は?観光する前に知っておきたいこと。
「光化門・市庁エリア」 慶熙宮(경희궁、キョンヒグン)は、韓国ソウルにある5大王宮の1つで、李氏朝鮮時代(1392年~1910年)の後期に李朝の王たちにより西の離宮として使われた宮殿です。現在の慶熙宮は、ソウル市による宮殿跡地の発掘調査を経て、2002年に正殿一帯を復
李朝末期の高宗の願いが宿る「徳寿宮」を解説!
「光化門・市庁エリア」 徳寿宮(덕수궁、トクスグン)は、19世紀末の李朝末期の時代、朝鮮第26代王である高宗(고종、コジョン)が建国した大韓帝国の歩みとともにあった王宮です。このため、この王宮の敷地内には近代建築の建物が残り、ソウル市内の他の王宮とは異なる独
なぜ江華島は歴史的な島となったのか?歴史的な観光スポットも6つ紹介!
江華島(강화도、カンファド)と言えば、1876年に日本と朝鮮が日朝修好条規(江華島条約)を締結した場所として有名です。それは、当時の朝鮮王朝を開国させた条約でありながら、朝鮮側が不利な条件の不平等条約であったとして将来の禍根を残すことにもなりました。現在の